人が怖くて上手に付き合えない! 人間不信を克服する考え方
■人間不信で人付き合いが上手にできない■
人間不信で人付き合いが上手にできないと悩むことはありますね。
人間不信になるときは、必ず原因がありますが、
その多くは、人間関係でのトラブルです。
大きなケンカなどをしていなくても、相手に不満そうな態度をとられたり、
不機嫌な対応をされたりということが続くと、
だんだんと人に対して不信感を持つようになり、
いつしか人間不信になっていくことがあります。
一度人間不信になった場合に克服するには、
原因を知り、克服する為の行動へ移る必要があります。
■人間不信になった原因を探す■
人間不信になったのには原因がありますが、それを探すことで、
人間不信への克服へと進むことができます。
毎日様々な人と交流する中で、
自分の考え方とは合わない人と絡むことも増えてきます。
とくに、親や兄弟などの家族とは、生まれたときから一緒にいるものなので、
家族と考え方が合わない場合などにも、人間不信になりやすくなります。
自分では何も間違っていないと自信を持って行っていたことを、
間違っていると強く指摘されたり、
自分の行動に対して相手に不満そうな顔をされたりすると、
人は自信を失っていきます。
誰でも幼いころは、知識も経験も乏しいので頻繁に失敗をします。
失敗したときに怒られることもあれば、
相手に悲しそうな顔をされたりすることもあるでしょう。
優しい人ほど、相手のそういう態度や言動から、
「これは間違っていることなんだ、
嫌な気持ちにさせないように、もうしないようにしよう」
と、相手の反応が良くないことで、二度としないようにすることがあります。
もちろん、法的に良くないことは行わないほうが安全ですが、
人間不信に陥った原因にあるのは、相手の反応です。
相手が不満そうな態度をとることで、自分は相手に嫌われてしまうのが怖くて、
人の顔色を伺いすぎるようになり、不信感を強く持ち、
人間不信へと変わっていくのです。
■人間不信になるのは自信を喪失しているから■
人間不信になるのは、自信を喪失しているからです。
自分に自信がある人は、自分のことが好きで、自分を信用しています。
自分を信用している人は、自分以外の人も信用できます。
逆に、自分に自信がなく、相手を信用できない人は、
誰を見ても信用できなかったりします。
どれだけ、
「この人は性格が良いな」
と、相手に強く思っても、自分に対して不信感があるので、
「でも、こんな自分を受け入れてくれるわけがないし、
そもそも上辺の性格をつくっていて性格が良く見えているだけで、
本当は性格が良い人じゃないかもしれない」
など、様々なネガティブな妄想で、良いなと思った相手とも、
関係を深めることができなくなっていることがあります。
自信を喪失した原因は、人間関係であることが大半ですが、
自信を回復させるには、自分を信用してあげる必要があるのです。
■取り越し苦労や妄想から抜け出す為に行動する■
取り越し苦労や妄想から抜け出す為には、行動することが必要になります。
相手に不信感を強く持っている人は、
人間関係であまり仲良くなるような行動をとらないことがあります。
挨拶程度しか人と絡まなかったり、遊びに誘われても断ってしまったり、
あまり深い話はしないようにしたり。
本当はそんな自分を変えたいと思っていても、自分が受けた過去の経験から、
「こんな自分では、次もまた同じようなことが起こるんじゃないか」
という恐怖が邪魔をして、次に進めなくなっているのです。
過去は過去で今は今で変わっているのですが、一度失敗に捉われると、
「また同じことが起こるのでは」
という恐怖に支配されることがあります。
頭の中には時間がありません。
時間がないので、同じことを延々と考えることもできますし、
事実以上に捉えて考えることもできます。
自由すぎる頭の中では、事実よりも大きく考えてしまうことがあります。
「私が話をしたら、つまらなくてすぐに去っていかれるかもしれない」
「私の話で間違っていることがあって、怒られるかもしれない」
過去に経験したことで、自分を否定されたことがあったときに、
また同じようになるのではと、妄想が強くなります。
相手が同じ人なら、同じ話をすればまた同じ反応を返されることもありますが、
相手が成長していれば、同じことを言っても同じ反応を返されるかもわかりません。
相手の機嫌の良いときに言えば怒られないけれど、
機嫌の悪いときに言えば怒られるということもあります。
常に同じ反応が返ってくると考えるのも、
相手がこちらが思った反応を返してこなかったときに、
強いストレスになってしまうことがあります。
取り越し苦労や妄想から抜け出すには、まず、現実をしっかり見て、
良い意味でも悪い意味でも、いつも同じではないということを知り、
失敗をするのは当たり前だと思うことです。
相手も機嫌の良いときもあれば機嫌の悪いときもあります。
自分が原因で怒らせてしまったと思っても、
実はそんなに自分は相手に影響を与えていなくて、
別のことで、最初から怒っていたということはとても多いのです。
人の心の中は見ることができませんので、
相手のことで、どうしてもわからないことは深く考える必要もないのです。
どうしても知りたければ、本当に自分が原因なのかを、
詳しく説明してもらえるように相手に話を聞くしかありません。
相手ときちんと話もせずに、態度や少々の発言で自分が原因だと思うのは、
妄想である可能性が高いのです。
優しい人ほど、相手のことが気になってしまいますが、
相手のことを考えすぎて、自分を苦しくしてしまう必要はないのです。
■人間不信は思いやりを持ち、相手に優しさを与えると減ってくる■
人間不信は、思いやりを持ち、相手に優しさを与えると減ってきます。
人は自分と近い人同士で集まる傾向があります。
優しい人の近くには優しい人が集まりやすくなります。
自分と似ている人といると親近感が持てるので、
安心して一緒に居られる為、自分に近い人の側に自然と居るようになるのです。
「私は相手に優しくしているけれど、相手は優しくしてくれない」
という人もいるかと思いますが、その場合は、
お互いの劣等感の強さが近いというのがあります。
優しくしている原因に恐怖がなければ、本当に優しい人なのでしょう。
しかし、相手に優しくしている原因が、嫌われたくないとか、
相手には自分がいなければどうなってしまうかわからないなどの、
心配の気持ちなどの恐怖から相手に優しくしているのであれば、
それは根底に劣等感があるからなのです。
そして、人に優しくできないという人も、優しくできない劣等感があるのです。
お互いの劣等感の強さが近い場合も、お互いに離れられないことがあるのです。
根本に恐怖のない思いやりと優しさを持って人に接すれば、
同じような相手と仲良くなっていくようになります。
恐怖や不信感を減らすには、自分がそうなった原因をしっかり見つめて、
状況によって、相手の反応は変わるということを知り、
自分が安心できる状態はどのようなものかを考えると良いでしょう。
今、安心できない気持ちがあるのなら、
今のやり方では安心できないということはわかっています。
ならば、今までのやり方ではない、別のやり方に変えれば、
今の状態もまた変わってくるでしょう。
求めた人には求めたなりのものが出てきます。
しかし、思っているだけで行動しなければ、
出てきたものを掴むことができません。
チャンスを掴むために、昨日よりも少しでも前に進めるように、
行動を起こしてみてください。
■まとめ■
人間不信を克服する考え方は、
人間不信になったのには原因があり、
それを探すことで克服へと進むことができます。
人間不信になるのは自信を喪失しているからで、
取り越し苦労や妄想から抜け出す為には、まず、行動することが必要になります。
人間不信は思いやりを持ち、相手に優しさを与えると減ってきますので、
自分が安心できる状態はどのようなものかを考えると良いでしょう。