人を傷つけたくない! 人を傷つけない為に自分を大切にする
■人を傷つけたくないのに傷つけてしまう■
相手の悲しい顔なんて見たくないのに、
頻繁に相手に悲しい顔をさせてしまって、
それにより人間関係がストレスになる人がいます。
人が精神的に傷つく理由は、人それぞれ大きく違います。
人によっては喜ぶ内容でも、ある人はそれで傷つくこともあります。
つまり、相手の性格や環境などによって、
傷つくかどうかはかなり変わってくるのです。
それでも、自分は相手を頻繁に傷つけてしまっていると思って、
その人に会うのが億劫になってしまう人もいます。
そのような関係のときに、相手を傷つけないようにするには、
まず、自分を大切にすることが大事になってきます。
■自分を大切にしないから相手を大切に出来ない■
人を大切にしようと思う気持ちはとても素晴らしい気持ちです。
しかし、相手を大切にしよう大切にしよう、
ということばかり毎日考えているのに、
自分を大切にしようとしない人がいます。
自分の身を犠牲にして、相手を助ける。
一見素晴らしいことのようにも思えますが、
身を犠牲にして相手を助けることを素晴らしいと思うかどうかも、
また、助けられた側の人の性格によって変わるのです。
相手が自分の為に苦しんでいる姿を見ると、
「自分のせいで申し訳ない」
という気持ちが起きてくるので、助けられている人は、
心底相手の行動に対して喜べない状態になることがあります。
■相手を助けるのならば、自分が苦しまない方法で行う■
父親や母親がこどもの為に頑張るのは、
親であれば当然です。
しかし、頑張っているときに他の家族に、
「自分はこんなに辛いんだ!」
という姿を強烈に見せる人もいます。
「家族の為に頑張っているんだから、私の言うことは聞きなさい」
「これだけ苦労しているんだから、あなたも苦労して立派になりなさい」
苦しみながら行動している人は、
相手にも苦しむことを押しつけてくることがあります。
苦しんで楽しい人なんていませんから、
そのような振る舞いをすると、
相手から嫌われてしまいます。
嫌だと思うような相手の言うことを、
素直に聞いて、行動できる人もなかなか居ないでしょう。
言われたほうからすれば、
「そんなに嫌なことを押しつけるなら、
苦労して養ってくれなくていい!」
と思うこともあります。
このように、嫌だと思うことを押しつけると、
互いに上手く行かなくなるのです。
そうならないように、周りを助けるときも、
自分が苦しまないやり方で行動する必要があります。
家族を支える為に、頑張って頑張って一時的にはなんとかなっても、
それを何年も続ければ、体を壊してしまったりして、
結局、支え続けられなくなってしまいます。
人生の中では、頑張らねばいけないときが何度かありますが、
基本的には、継続できる範囲で行動しなければ、
誰も幸せになれないのです。
自分も相手も幸せになるように出来なければ、
自分の幸せの押しつけを相手にすることになってしまうのです。
■相手の幸せを考える為に自分を幸せにする■
相手の幸せを考えられる人は、心に余裕のある人です。
心に余裕のない人は、表面的には相手の幸せを考えられても、
自分に余裕が無いので、相手の幸せを考え続けることが難しくなります。
相手の幸せを考えるときに、
自分がいないと幸せになれない方法を教えようとする人がいます。
そのやり方では、
「助けてくれる人がいなくなってしまったら、
自分はどうすればいいのか」
という不安が常につきまとってしまうことになります。
ですので、相手の幸せを考えるときは、助けてくれる人がいなくても、
自分で自分を幸せに出来る方法を考えると良いのだと思います。
親だったら、こどもの幸せを考えるときに、
自立して自分で生活費を稼げるように、
学問や生活の知恵などを教えることです。
こどもの性格や特徴から、
親に役に立った情報も、こどもには役に立たないこともあるでしょう。
なので、相手を幸せにしようと思ったときは、
相手の性格や感じ方や、苦手なことなど、様々な点を考慮して、
その中で相手が幸せになる方法を考えるのです。
自分を幸せにして生きていない人は、
相手の幸せを考えるときに、自分が出来なかったことを、
自分の代わりに相手にさせようとしてしまうことがあります。
そのような状態にならない為にも、
まずは、自分で自分を幸せにする必要があるのです。
■自分を幸せに出来れば、自然に相手も幸せに出来るようになる■
幸せな毎日を送っている人は、
いつも機嫌が良く、余裕があり、余裕があるからこそ、
相手に譲ってあげたり、相手の話を最後まで聞いてくれたりします。
逆に幸せな毎日を送っていない人は、
いつも機嫌が悪く、笑顔も愛想笑いのような無理をした笑いだったり、
急に怒り出したり、すぐ疲れた態度を見せたりと、
反応が安定しません。
そして余裕が無いので、相手の話を最後まで聞かずに、
すぐに自分の意見を言ってしまい、
話を遮ってしまったりします。
話を最後まで聞かずに、相手を否定し出す人といて、
楽しいと思う人は少ないでしょう。
いつも無愛想で、意見によっては急に怒り出す人といると、
一緒にいる人まで、不安で落ち着かなくなります。
つまり、自分を幸せにすれば、毎日が楽しいので笑顔になり、
心に余裕があるので、相手を優先させることも出来ますし、
話も最後まで聞くので、会話も楽しくなり、
一緒にいる人も安心出来るのです。
もちろん、幸せの形は人それぞれ違いますので、
笑顔の人を怖いと思い、不安になる人もいますし、
相手を優先させることを、自分の意見の無い人だと思って、
好まない人もいるかもしれません。
しかし、シンプルに考えたときに、
幸せな生活を行っている人の行動には、
周りに対する害はあまりありません。
相手が笑顔な場合と、今にも怒り出しそうな場合とでは、
一緒にいるなら、どちらが安心できるでしょうか。
会話をしていて自分の意見が全く言えないのと、
自分の意見を最後まで聞いてくれる相手と一緒にいるのとでは、
どちらの方が安心できるでしょうか。
相手に合わせて、自分で何も考えないようにするのを、
楽だと思う人も沢山います。
しかし、相手に合わせすぎると、
自分の意見がどんどん言えなくなってしまいます。
自分の思っていることが全然出来なくて、
自分以外の人が言っていることしか自分は出来ないのに、
幸せだと感じることが出来るでしょうか。
周りが自分と同じ意見の人しか存在しなければ、
その環境でも幸せを感じることも出来るでしょう。
しかし、自分と違う意見の人に囲まれている場合は、
自分は何の為にそこにいるのかが、
わからなくなってしまいます。
■人に合わせることは大事だけれど、自分を見失わないようにする■
集団で生活している以上は、
場に合わせることはとても大事です。
相手に合わせることで、
自分も相手に合わせてもらえることも沢山あります。
その場所に合わせなければいけないルールがあるのなら、
それは合わせた方が楽になるでしょう。
しかし、周りに合わせるときに、自分の意志がそこになければ、
支配されているように感じることもあります。
支配されていると感じるのは、
自分が相手に合わせるメリットに気がつけていないからです。
人は自分にされたことをしてくれた人に返そうとすることがあります。
それは、嫌なことでも嬉しいことでも同じです。
たとえば、自分が物を落としたときに、誰かに拾ってもらったら、
自分も誰かが物を落としたときに、
拾ってあげようと思うことがあります。
このように、自分がされて嬉しかったことは、
相手も嬉しいだろうと思って、返したくなるのです。
逆に、嫌なことをされた場合も、
嫌なことをしてきた人に嫌なことを返したくなるものです。
嫌なことをしてきた人に逆らえない場合は、
全く関係の無い人に、嫌なことを返すという状態になることもあります。
自分が行ったことは、良いことでも悪いことでも、
どんどん繋がっていくのです。
どうせ繋がっていくならば、楽しいと思えることを、
繋げていければ良いのではないかと思います。
人を大切にするには、まず、自分を大切にして幸せにして、
相手に返していけるように行動すると良いでしょう。