断ることができない! 断るのが苦手な人がNOと言う為の話し方
■相手にNOが言えない■
相手に何か用事を頼まれたりすると、
自分は断りたいと思っているのに断れないという人は多いものです。
たまに何かを頼まれて引き受けるくらいならば、
大したストレスにはならないかもしれません。
しかし、頻繁に何かを頼まれやすいのに断ることができないと、
ストレスがどんどん蓄積して、疲れてしまいます。
頼まれると断れない人が断れるようになるには、
断れなくなっている原因を知る必要があります。
■断るのが苦手な理由■
断るのが苦手な理由は、口下手だったり、相手の顔色を伺いすぎて、
断ることが良くないことだと思っているところにあります。
相手のことを考えて思いやることはとても素晴らしいことです。
しかし、相手のことを考えすぎて、自分の意見を我慢することばかりしていると、
ストレスが溜まりすぎて、イライラしてしまいます。
相手の顔色を伺いすぎるというのは、自分に自信がない人に多いものです。
相手のことを思いやるよりも、
「自分が相手に嫌われるのではないか?」
という恐怖で断れない人も多いでしょう。
しかし、現実には人に用事を頼んでも、断られることはとても多いのです。
断られること前提で相手に頼む人も多いですから、
あまり身構えて考える必要もないのです。
軽い気持ちで頼む人もいれば、どうしても頼みたいと思って、
頼んでくる人もいるでしょう。
すべての用事を引き受けていたら、用事をすませるだけで、
自分の時間が無くなってしまいます。
相手のことを考えるのは大切ですが、まずは自分を大切にする必要があります。
社会で生活をする上では、自分ばかりに集中できないこともあるかもしれませんが、
無理が続けば、結局最後は周りに迷惑をかけるような状態に自分がなってしまいます。
そうならない為にも、断ることができるようになる必要があるのです。
■断るときは先延ばしにする■
断りたいときには、すぐに返事をするのではなく、
少し考える時間をもらって、先延ばしにすると良いでしょう。
断るのが苦手な人や下手な人は、
「返事を待たせては相手に悪いから」
と思い、すぐにとりあえずOKしてしまうところがあります。
引き受けたあとで、
「やっぱり自分には自信が無いな」
「スケジュール的に時間が間に合わないかもしれない」
などのことが起こってきて、結局頼まれたことができなくなって、
それでまた、自分に自信がなくなったりすることがあります。
ギリギリ間に合って頼まれたことをできたとしても、
頼まれごとにエネルギーを注ぎすぎて疲れ切ってしまって、
ストレスが蓄積してしまうこともあります。
そうならない為にも、何か頼まれごとをされたときには、
自分が楽しくて引き受けたいことならば、すぐにOKしても良いかもしれませんが、
迷っていたり、断りたいと思っているときは、
「少し考えさせてください」
と、返事を先延ばしにするようにしてみてください。
その場で断ろうと思っても、断るのが下手な人は、
「無理なんで」
「自信がないので」
「私にはできません」
などの、ストレートな物言いで断ることで、
角が立ってしまうことがあるからです。
言葉は遣い方次第で、相手にどのような印象でも与えることができます。
同じ意味を相手に伝える場合でも、言葉の遣い方ひとつで、
良い印象にも悪い印象にも変えることができるのです。
断るときは、できるだけ相手のことを考えた上で、
丁寧で具体的な言葉を遣うと良いのですが、
口下手な人は、具体的な言い方をあまりしてこなかった人が多く、
ストレートな感覚的な物言いになりやすい傾向があります。
断るのが苦手な人は、ある程度、
自分がいる場所で頼まれるであろう用事を予想して、
その用事に対しての、断る言い方を先に考えておくと良いでしょう。
断り方にそんなに沢山のバリエーションがあるわけではありませんので、
自分の性格や相手の立場や環境などから、断る言葉を先に考えておくと、
不安は減っていきます。
断る言い方を事前に考えていても、いざ頼まれると頭が真っ白になり、
言うべき断るセリフが全く出てこなくなることもあるでしょう。
そういうときは、
「ちょっと考えさせてください」
とだけ伝えて、返事を先延ばしにすると良いでしょう。
断るのが上手な人は、先延ばしにしている人が大半です。
または、
「自分にはできるかできないか、今の時点ではわかりませんので、
一応、他の人にも頼んでみてください」
と言うのも良いでしょう。
最初から断るつもりなら、
待たせすぎるのもトラブルに繋がることもありますが、
他の人にも頼んでいてもらえば、責任も自分ひとりにはならなくなりますし、
他の人で引き受けてくれる人も出てくるかもしれませんので、
そのように伝えるのも良いでしょう。
相手が緊急の用事で、すぐに返事をしなければいけない場合だけは、
断るつもりなら、最初にハッキリと断ったほうが良いでしょう。
緊急の用事以外は、先延ばしにして、断るほうへ持っていくと、
楽に断れるようになってくるでしょう。
■自分と相手とのバランスを見ながら断る練習をしていく■
断るときは、自分と相手とのバランスを見ながら、
断る練習をしていく必要があります。
「頼まれても何も引き受けたくない」
という人も中にはいるでしょう。
「自分は人に何も頼んでないのに、
自分は頼まれごとをすごくされてしまう」
という人もいます。
「私は何も相手に頼んでいないのに、
なんで私ばかり引き受けなければいけないんだ」
と、ストレスになる人もいますね。
しかし、人に頼まれごとをよくされるということは、
あなたがとても頼りになる人だと信用されているということなのです。
誰にも何も頼まれないで、自分は人に必要とされていないと思い、
ストレスになっている人も沢山います。
ストレスとは、考え方次第で出てくるものです。
ネガティブに捉えればストレスになりますし、
ポジティブに捉えれば、楽しいことになります。
どう考えるかで、毎日を楽しくも苦しくもすることができるのです。
人は持ちつ持たれつで毎日生活していますから、
自分は人に何も頼んでいないと思っても、気が付いていないだけで、
実は色々なことを相手に頼んでいることもあります。
その人の中で、軽いとか簡単だという認識の頼みごとだと、
頼んだ意識が無いこともあるのです。
それに、自分が普段相手の頼みを聞いていれば、
自分がいざ、相手に何かを頼むときにも、
かなり高確率で相手が引き受けてくれることがあります。
恩があれば返したいと思うのは、誰でも持つ気持ちです。
いつも頼みごとを聞いてくれている人から頼みごとをされたら、
「今度は私が返す番だ!」
と、張り切って引き受けてくれる人もいます。
ものごとは、短い期間だけで見ても、狭い関係だけで見ても、
その先にあるものは見えてきません。
一歩視野を広げてみれば、
様々なことが後に繋がっていくということが、見えてくるものです。
自分と相手とのバランスを考えながら、
みんなで楽しく毎日生活できるような方向で、
断るということも考えていくと良いでしょう。
一度で完璧にできる人はなかなかいないものです。
頼まれごとを断るたびに、
「今、私は断る練習をしているんだ」
というくらいの軽い気持ちで行えば、
断ることもストレスにならなくなっていくでしょう。
本番だと思えば緊張も強くなりますが、練習だと思えば楽になるものです。
考え方を少しずつ楽なほうに変えて、毎日を楽しく過ごしてみてください。
■まとめ■
断るのが苦手な人がNOと言う為の話し方は、
断るのが苦手な理由は、口下手だったり、相手の顔色を伺いすぎて、
断ることが良くないことだと思っているところにありますので、
断りたいときには、すぐに返事をするのではなく、
少し考える時間をもらって、先延ばしにするようにすると良いでしょう。
断るときは、自分と相手とのバランスを見ながら、
断る練習をしていくと、上手に断ることができるようになってきますよ。